「Ask me if you lost」





爪痕が触れられる程度に癒えた頃

本当の戦いはそこから始まる

見つめるたび蘇る記憶と

絡み合うような争いの中で

自分というものが創られていった

その過程は言葉にしがたく

涙に暮れた事もある







切先(きっさき)を首筋に

軽く当てられたままのような

緊張感の中で生きてきた

赤い雫が少し滲んでも

怯える事さえ自分に許さずにきた

涙の向こうにあるものを

ただ信じてきた

人の何かが枯れんとするとき

このペン先から紡ぐ文字も

役に立つだろう

痛みを知っているから

痛みを知りすぎた世界を僕ら

未来へと向かわせることができる





今だけよければいいなんて

指導者はエゴだ

残された世界の人々は 民衆は

その後どうなってしまってもいいというのか

あっという間に来る100年先 

200年先までの青写真を

現実に示せてこそ本物でしょう

真に未来を見ようともしない民衆だけでなく

明確に指してあげられない指導者にも非はある




人生は誰につくかで決まる

間違った人間につけば滅び

正しい人間につけば永遠に栄えてく

それが実像

問題は複雑だけれど

その真相を再確認してからでも

叩き込んでからでも遅くはないんじゃないの





今生きている時代は

正義を愛せず

光を見出せない

死闘の時代だというのが現実でも

その現実を嘆く事に意味はない

今 意味があるのは

変わらないものを嘆く事なんかじゃない

今 意味があるのは

今変えられるものを変えること

一番身近な「隣にいる」存在を

笑顔にしてあげること

どんな小さなことでも

「乗り越えたんだ」という

堂々とした思いさえあれば

それは自信に変わっていくから

自信を持つことができれば

自分自身を信じることができるから





一丈の堀を越えないと

十丈 二十丈の堀は

越えられないのが道理なら

小さな障害を乗り越えるごとに

君は強くなっていく

大きな壁も乗り越えられる君になっていく




だから ぶつかって泣いても

強くなれる可能性を

自分という存在の強さを

確信してほしい