「うずもれた心」






このうずもれた心を
どうか君の美しい手で
すくい上げてはくれないだろうか


痛みを痛みと感じる事を諦めた僕に
君は泣き方どころか
笑い方を教えてくれた


最初はどうしてもぎこちなくて
自分自身から目をそむけそうになった事もあった


けれど君は僕から
決して目をそらしたりなどしなかった


その視線が怖くもあり
でも何より温もりであり 
優しさだった


優しさは作り笑いで創造できると
勘違いを続ける時代に
君は核心を知る


本当に大切なものは何か
君は知っている