「striking」





震える手指の感覚を
今もまだ鮮烈に残したまま
目の前に広がる道を歩いている


もし自分が選びたくなどなかった場所に
立っていたとしても
自分が選択したのだと考える事で生まれる意味を
僕はまだ諦めてはいないよ


突き落されても離れない優しさだってあったから
失った事を辛くないと嘘をつく事にも興味はないが
辛いというのもまた違っていたんだ


まだ探し続けている
こうなった意味 


はっきりと分かる日もあるし
急に分からなくなる夜だってある


でもね
朝は来てしまうんだよ
肩を落として歩いても


「これで、いいかな」
そう問いかければ
笑顔でうん、と頷いてくれる君が
いつも心の中に見えるから


もう少し生きてみようと思えるんだ
その繰り返しなんだ
それが僕の希望なんだ