こんな時だからこそ、希望を。
何があっても負けるなと
謳い続けた意味が
今になって分かってくる
何があっても、とは
こんなひどい状況でも、ということを
意味していたんだ
何があっても負けないでと
何があっても負けないよと
言い続けてきたのは一体どこの誰??
僕さ
そんな自分が負けてどうする
励まし続けてきた自分が
落ち込んでいてどうするっていうんだ
避難している方に励まされている
本当は励ましてあげたい、のに
恐怖するたび
あのまっすぐで強い絶対に負けないと
言わんばかりの老人の言葉に
励まされている
今できる事は
本当に自分にできる事をやりきる事
そう決めるためには勇気が必要
今こそ眠っていた勇気を出そう
立ちあがれ
顔をあげるんだ
希望を忘れるな!
何があっても希望を忘れるな!
安泰とはどこかにあるものではない
環境が与えてくれるものでもない
心の中にこそある
心の安心は崩れない
心の財(たから)は壊せない
その証拠に
あんなにも全てが崩れたように思えても
人間は 人々は 日本は
絶対に負けないと言っているじゃないか
あの背中で あの態度で
あの本当は辛いのに
我慢しながらの笑顔で
それこそが心の財(たから)と
言うんじゃないのか
このような毒ともいえる状況を変じて
薬と為す事を
伝統の言葉で
変毒為薬(へんどくいやく)と呼ぶ
そしてまた
大変大きな悪い事が起きれば
大変大きないい事がやってくると
観念じゃなく 体験で
断言された言葉もあるから
だから 負けないで
希望を絶対に捨てないで
希望を!勇気を!
何度でも叫ぶよ。
心から何度も何度も叫び、祈る。