「価値」




くだらない話ばかりに

耳を貸すのはもうやめなよ

とても聞いていられないって

その場を立ち去ればいい



……いつでもそんな風にできたら

どんなに楽だろうね

ガミガミが頭上を通りすぎてく間

僕らそんな希望を考えるのさ



耐え抜いてみたところで

何か得られるものがあるっていうのかい?



そんな問いに僕は「ある」と

答えておこう



時と場合によりけりだけれど

辛い目に遭い続けると

「何で私だけ」って思いたくもなるよね



その嫌な思いの利用価値が

どこにあるのかと聞かれたら

その嫌な思いは

誰かを守れるためにあるとだけ言っておこう



つまりは 君にしか分かってあげられない

誰かの思いがあるってこと



その一人にとって君は

最後の頼みの綱



嫌な思いっていろんな場面で

役に立つものだよ



いずれ分かるさ