悔しい事なんて

数え切れないほどあるけど

くさりたくないと思い

そう願うのはなぜか、なんて

野暮なことは聞かないでよね

そんなの決まってる

ただ大切なものだけを選びとる癖が

染みついているだけ

全てを手に入れられない事ばかりに

ぶつかってきたことも

その眼を養う糧だったと思えば

悪くない

この一瞬という時を

軽く見る人物が嫌い

この「今」から目を逸らして

未来を語られても

何一つ響かないよ

この一瞬を重く感じすぎている

あなたのような人物は

愛おしい

その戸惑い隠しきれない仕草は

守りたいものの証

時折　悲しみ押し込めることができなくなり

自分が自分でなくなりそうになっても

戻ってこれるのは

ただ　あなたが呼ぶから

全てを忘れても

その声　その言葉

僕を僕として繋ぎとめる