花びらの上で凍りついていた雫が

春の光で解き放たれる




流れ着いた先にあったのは

いつも心で願っていた認識という場所




希望というものを捨てずにいる意味を

少しずつだけど知り続けていた僕を

何も言わずに受け止めてくれる場所




それは厳しき現実の中にあるオアシス





花びらの上で凍りついていた雫が

太陽の笑顔で解き放たれる




千年の間溶ける事のなかった氷も

朝日を浴びて たちまち溶け出す




過去の姿をものともせず

その一粒の氷の結晶は

春という季節を浴びて 

一粒の水のしなやかさとして生まれ変わる





変化はいつも突然

変化はいつも一瞬






そして

そこにいつも存在しているのは

ただ今という「時」と未来という希望