冷たい涙に温かな指先が触れた瞬間

その一雫(ひとしずく)は 

ひび割れ砕け散った





今までの青が嘘のように晴れてゆく

そんな世界を教えてくれたのは

痛みも悲しみも隠し続けた君





そんなあなただから

本物の温もりを与える事ができる

そんなあなただから

本当の温もりとは何かを知っている

流した涙の分だけ

ほら こんなにも愛おしい





難しい言葉はいらない

ただこの事実だけは伝えられる僕でいたい

その事実とは

「一番苦しんだあなただからこそ

一番幸せになる事ができる」





この意味を僕は君に教えているようで

実は一番 君に教えられていた





人の想いが軽く思われる時代が来ても

人の心で何かを動かしているのが

この世界だという事を

僕は信じて疑わないよ

ほら だって 僕は今日も生きている





君という存在がどんなに謙虚で小さくても

この現実は決して揺らがない

泣く事ができるのも

笑う事ができるのも

元をたどれば 君の一言が与えてくれたもの





だから 僕はたとえ

どんなに冷たい涙を流す日があっても

暗闇が足元に絡まったまま

絶望の淵を歩かされても

そのすべてがとても愛しい





君の想いを叶えるためなら

どんな所でも歩いてゆくよ

君にただ 会うために