望む声は 火を吐くような声

誰かを待つのなんてもうやめた

これは諦めなんかじゃなくて

乗り越えた末の声







何もせずに黙っている事が

悪と繋がる事があるのなら

許さないという言葉を掲げて

はずかしがる事なんてせずに






どこかのゴールを目指すための

この一歩なんかじゃなくて

この一歩こそが勝ったという事なら









つまりもう君は乗り越えたということ









うっかり勝った事に

気がつかないままで

目を背けるのなら

足元だけでも見てみれば

明るく照らされていた









苦しい時 

君は絶望することだけを

諦める強さを

奏でていたのだろう









君のそのたった一人きりの曲に

約束した事は

何物も敵わない真実を持ち続けること








その生きる姿が

どんな楽器を演奏できなくても

音符なんて読めなくても

何よりの名曲として

人の心を動かしていくものだから









鋭い風が続いても

前に進もうとする君の背では

すべてが味方しているから










バカにされてばかりでも





侮られていても





君の瞳から光を奪う事は出来ない









たとえその眼から

涙があふれる事があっても

負けてる訳なんかじゃない








負けてない










星と語り合う事の出来る君なら

優しい風の声も聞こえてくるはず









「君ならきっと大丈夫だよ」と