何かにぶつけたくなるような苛立ちを

誰にもぶつけずに押し込めてしまうのは

そんなにいけないことなのかって

そんな問いさえ閉じ込めたままでいる





君のそれは 「優しさ」と言う





泣きたくても 

決して涙を見せないよね

泣けばいいのにと簡単に

投げかけられる言葉も なんのその





やり過ごすとか 

聞き流すとかじゃなくて

かといって受け止めるでもなくて

自分を持ったまま 

自分を知って笑顔絶やさない





きっとそれを「強さ」と呼ぶ





ここに立っていられるために

必要な事は自分の中にあるから

外を飾るものは一時の煙のようなもので

内から飾るものだけで

人というものは

ここに立っていられるんじゃないかな





それさえあれば

どんなに寒い北風の中だって

進んでいく事ができる気がしてくるのは

きっと 僕だけじゃなくて





心のざわつきを感じても

それを見つめて 

その潮騒を聞きとる事さえできたのなら 

理由なんか分からなくても

目に見えない何かが積まれていく





自分を信じて進むこと

その子をさえ見失ってしまいそうに

なりそうなこのスピードだけど

それができる強さがここにはある





自分を信じて