あ
救うなんて言葉が色あせた頃
それは突然やってくる
求める事を忘れたと言葉にしているだけで
心の奥底ではいつもそれを求めている
誰かの力を借りる事も
不安で できなくなってしまったけれど
力を貸してくれる
疑いの必要のないものだって
確かにあるはず
本当に救世主というものがあるとすれば
それはどこかから飛んできて敵を倒したり
白馬に乗ってやってきたりするものじゃなくて
本来の自分の力を出せるように
芸術的なほどに励まし続けてくれるもの
自分の居場所は
自分で見つけるしかないけれど
居場所を見つけた後に
受け入れてくれる存在があるはずだから
人は一人では生きられないという言葉を
心から理解できるその瞬間
君の隣には 一番大切な人
自分の骨身を削ってまで
誰かのために動ける人間なんていないと
思うのも無理はない景色の中に
たとえあったとしても
忘れないで
そんな人間もこの星には存在している事
そして 僕達の側にいること
いい人間なんて
消え去ってしまったんじゃないかって
絶望してしまう事があっても
そんな事は決してないんだと