楽しさと苦しさなんて

紙一重のようなもので

その曖昧な境(さかい)に僕らは

惑わされては信じる事さえできなくなってる





そんな疑いさえ 

苦しみが本当に苦しみなのかを

疑うために使うなら

価値あるものへと変わってしまう





楽しさは楽しさのまま 

苦しければ苦しいままでいるだけで 

信じることを思い出すのは

誰にだってたやすいもの





そう考えれば 

疑う事さえ信じられる事に繋がっていく





本当の強さとはつまりそこにある





覚えなきゃいけない事は山ほどあるのに

忘れたい事ばかり思い出す

強く 胸締め付けられては前に進むなら

君は信じる事を忘れてなんかいないさ





思い出す事さえ許されない思い出も

やがて強さに変わってゆくから





未練さえ許されない過去だけが

今を形作っているように思い

少しも進めていないような気がするのは錯覚だ






今 日々を生きてる

それだけで僕も君も負けていない 

そうだろう?





涙する事が負けじゃないと

悲しみに負けて足を止める事こそが

本当の負けなんだと

その言葉だけ道標にして

今日も自分の時間を進む





足がもつれそうになるほど早く走ったり

野に咲く花が見える速度で歩いてみたり

色んな日を重ねてゆくけど





そこで僕らの持つものは




色んな事があって 

色んな過去があって

色々あるけど

前に さらに前にと歩く強さがあるということ





負けていないという事

たとえ悲しみの最中(さなか)にあっても

何かに認められてここにいるということ