ねえ こうして大量に降りしきる雨の中で

この僕にだけ ぶつかった雨粒よ

君は何を思う?





僕にしか君に

ぶつかる事ができなかったのなら

君は僕にしか

ぶつかる事ができない存在だったのなら

そんな事まで奇跡と呼んでみないか





綺麗ごとだけがきっと奇跡なんかじゃなくて

この涙との遭遇の方がずっと綺麗かも






こうやって君は僕に出会えたんだ

そして僕も君に出会えたということ

出会いがいつも明るいのなら

その相手がたとえ降り注ぐ雨粒達でも

それもまたきっと明るいものなのだろう






遠くに目をやれば 彼方に虹が






これまで流した涙も

あなたを守るために生まれてきた

見せかけの希望の先に

何も見えないのなら

本当の希望って何だろう






でも一人じゃないんだ






例えば自分が弱い立場として

相手に何かをしてあげたくても

してあげられなくて






それでも耳を傾けてほしい






100%君に何かをできる誰かの方が

君のおかげで救われる事がある事を





何かをもらうだけで

救われる訳じゃなくて

何かをあげる事で

救われる人もいるという事を






プレゼントを選ぶ時

あげる方の人間が反対に癒されたりする事と

もらう人より嬉しく思ったりする事と

その笑顔さえあれば何もいらないという事と

まるで同じなんだよ





100%尽くされて 

0%何もできない事なんて 

本当は一度だって存在なんてしてなくて





これが人の心の道理だと

そう思いませんか