「whereabouts」





失うものなどなかった昔と
失いたくないものができた今
俺は後者を強さと呼ぼう
誰が何と言おうと


身軽のように思えても
所詮自分で自分の事だけを背負うばかりじゃ
どんな大人数の人生を背負うよりも
荷が重く感じる
そんなものさ


誰かのために動く方がよっぽど楽だ
少なくとも今の俺にとっては
刺々しさはやはり残るが
それを打ち消す必要すらない


今この居場所は
こんなにも心穏やかにさせてくれる
何があるってわけでも
何がないってわけじゃなくても
目に見えない幸福って
こういう事を言うのかと
そんな事さえ思える


たんまり引きずってるさ
悔しさも 悲しみも
だからこそ俺で
だからこそ生きていける


それでも道は前にしかないから
歩いていくんだよ今日も
自分自身のこの道を