「tragedy」





表情は笑っているのに
心では泣いている
そんな悲劇もうたくさんだよ
君の涙を嫌というほど知っていたのは


君は昔の僕だった


そして今の僕でもあるのかもしれない
忘れたいと強く願うものほど
忘れたくない邪な気持ちを
常に持っていきようのない怒りばかりを
心にため込んでは
吐き出せず苦しんでいた


だけどそれだけじゃ悔しいから
思いを昇華しようと
眼はいつも前を向いてきたよ
どんな絶望を見せつけられてもね


ただで倒れてなるものか
どうせ倒れるなら
その打ちつけられた反動でさえ
立ち上がってみせる


地より倒れるものも
地によって立つ


その瞳の奥に燃える炎を
誰が知っていただろうか