「佇む姿」





佇む姿さえ希望だ
そう言ったら君はどんな顔をするだろう


息をすることもままならないこの世界で
その存在自体に価値がある、と
そう言い切る勇気をくれたね


僕はとんでもなく気付かされたよ
僕の考えている以上に
この身が早く生い立つことを
待ってくれている人がいるという事を


今まで何を見てきたんだろう
何も見えちゃいなかった


だからそう分かった今は
せめて歩き続ける事で君に応えたい


ゴールのように見えるスタートは
いつだって僕の一歩前にある


一度滅んだ僕は今蘇る
信じてくれる人がいる


その真実だけをこの胸に抱いて
今度は僕が君の涙を拭う番