「suppression」






今教えている事といえば
泣き寝入りする事だけだと感じるのは
僕だけだろうか


大人に都合のいい子供を
ただ量産するだけ
その心がすでに壊れて
錆(さび)つこうとしているのに
そんな事知らずに
いつでも愛でることで
いい気になり


でも本当は
大人だとか子供だとかいう
区別はいらない
人が人を育てる事は
人が人に育てられるという事もまた意味し


つまり年上が年下を育てる中で
教え教えられしている姿だと言えば
分かりやすいだろうか


人の想いほど怖いものはない
それを甘く見ていると
思わぬ形で返ってくる


自然が怒っているとかいうけど
それは違う
人が怒っているんだ


鈍感で気が付いていないだけ


押し込められているものは
なくなったとみんな思っているけど
なくなってなんかいない


いつまで経ってもここにあって
いつだって存在していた


うまくいったとほくそ笑んでいる裏で
血の涙が流れているなら
その醜い笑みの分だけ
何かが返ってくる


そんなふうに世の中できてる


法律を超えた法が
見えないけれど確かに存在してる
それをまだ知らないフリするから
立ちゆかなくなる


もう分からないフリは通用しない
「時」は今なんだ