あ
「solitary」
君の前で演じきれただろうか
本当は今も背に注がれるその視線さえ
貪り尽くしたいほどだというのに 俺は
抑えていた人としての温もりが
堰を切ったように涙となり頬を伝う
今 泣いている事を
君は知らない
一滴も流れなかった涙が
こうして今は感情を表す
この時壊れた音がした 心が
悪夢にうなされ目を覚ます
あの日がいつまでも付きまとい
離れようとしない
それとも離そうとしないのは
俺の方だろうか
涙できる場所をなくしてから
何年になるかな
過去に身を預け目を閉じ浮かべる微笑みが
自嘲なのか悲しみからなのか
俺自身も知らない
ただ空虚を噛み潰していることだけは
確かだった
この身はただ君だけのものだった 今も