「砂塵」





粉々に砕け散った砂塵の行方など

知る由もないし 知りたくもない

新しい時代など来ないと

うなだれている君たちが

そうしている間に

新しい時代をもう迎えているんだよ

皮肉だね




あきらめろと言われ

あきらめるだなんて

聞きわけがよすぎるのも

考えものだね

あれは法螺吹(ほらふ)きのデタラメで

まるっきりウソだっていうのに

見抜けもしないで真に受けている

もう少し僕らが

ウソを見抜ける力を持ったなら

世界はまるでよくなるっていうのにね




まあ 見抜いた後もごますり続ける

もの好きもいるんだけれど




悪いけどそんな人の気持ち

一生分かりたくもない

そう思うのはきっと一人や二人じゃないはずさ

そんな屍(しかばね)は

とっとと踏み越えて

僕らはあきらめを焼き払って進む

この心に灯(つ)いた炎は

誰にも消せやしない そうだろう?