あ
「property」
ねえ なぜ届かない
こんなにも手を掴もうとしているのに
声が枯れ果てるほど叫び続けているのに
悲しみの意味が分かる日まで
問いかけることだけは許してほしい
悲しみが起こっても
また たたみかけるように悲しみが襲う
それを嘆くことさえ許されない道を
僕は選んだ
その意味が分かる人などいない
底より下に落ちる事はできない
そんな事でさえ重くのしかかり
それでも壊れる事さえできない
強すぎるという事は時に悲しい
例え全てを理解してくれる媒体が
出現したとしても
それでも求めてしまうのは
きっと僕は誰かに分かってもらう事が
好きじゃない
そう言い聞かす
泣いても わめいても
何も変わらないから
それは無駄だと判断した
人をロボットの様に扱う事が
許されない中で
感情を機械にように失う事ができたら
どんなに楽だろうと思い
そうなる道を選ぶ者もいる
いつも真実は容易で難解
進まないものは朽ち
進むものは愛想笑う
一つだけ後者が持ち
前者より勝るもの
それは 祈りを持つか持たないか
その一点だけだろう