「虹の描き方」




託されたバトンの重さに

震える段階はもうとっくに過ぎている

自分の答えは自分が一番よく知っている

そのバトンを受け取る覚悟だけ決めて

今まで生きてきた



その準備期間は

もう十分に過ごしてきたから

本番に揺らぐようなものを

積み上げてなどいないから

この時を迎えるために

今日まで生きてきた



この腕一本に託されたもの

それは虹の描き方

誰もの心を打つ美しさを

描き切る祈り



僕の前に

あなたとの間に

阻むものなど何もない

この行く手を阻もうものなら

容赦なく踏み越えていくよ



よく似た偽物はいらない

中途半端な決意も捨て置いていく

それを そんな僕を

人が鬼と呼ぼうとも

僕は一向に構わない