あ
「右眼」
右眼から零れる涙の行く先さえ見えない
僕のあいた首元に
君を引き寄せる事ができたなら
それが悪魔の手でも受け入れてしまいそう
君の持つ傷はどんな形をしてる?
影が潜む瞳の奥に手を伸ばしても届かない
君の傷を僕の傷にしたら たぶん
その心は壊れてしまうのだろうか
儚げに笑う事しかできないでいるよ
この手は未だ冷たく頼りない
まだ拭う事の出来ない痛み
君の破片が突き刺さる
僕の一日一日を奪ってよ
ただそれは
君の永遠を奪う結果になること
僕ら知りすぎていたから
虚像ばかり映し出す鏡を割り
君という名の真実を映す鏡を手に取る
怪我をする事も恐れず触れた温度は
僕だけが知る