あ
「虚像」
本心を聞かせろ、という本当の意味が
「何も言わないで」だったとしたら
君は何を思うだろうか
それとも
もうとっくに信じるを知る恐怖におびえる僕の心を
知っているのだろうか
だとしたら恐ろしいね 人間って
そこまで手段を選ばないのなら
せめてその瞳を逸らしてくれる事だけが救いで
ただ 目では嘘がつけなくて
君に その特性だけはばれていないようだ
分からない、と罵倒されても僕は
君を鏡越しに見ているようなそんな毎日で
目の前にいるのに それは虚像
この手で触れても 触れてる君は君じゃない
物憂げな瞳になってしまうな
力なく言い 目を潤ませた