気を抜くといつも君の事を思っている
遠い彼方の追憶にだけ住む君
何度自らの手を憎らしげに睨んだ事だろう
涙など流したところで
君がいない現実は変わりはしなかったんだ
ならばこの手で、変えてやる
自分の生きる世界を
悔しさがあったから強くなれた
悲しみがあったからここまで来れた
人はそれ以上を望むけど
それはただ僕以上の事を望んでいるだけ
ギリギリの体で絶えず耐えてきた事実を
自分が一番知っていた
同じ傷を受け
全く同じだけの罪の意識に駆られてなお
君が もしも僕以上になれるというのなら
見せてごらんよ
この深淵のこびりついた瞳に
「間違っていない」と
自分だけは
自分の味方になってあげなくてどうする