彼らは自分の行く末をまだ知らない
自分達は赤い絨毯の上を歩いていると
思い込んでいるけど
それはただの幻影に過ぎない
その道の真実の姿は
草一本生えない砂漠
つく人を間違えばどうなるか
いい見本のようなもの
本当の不幸とは
自分が不幸だと感じられないほどに
おちぶれる事を言う
定まらない自分の心を
師と仰(あお)いでしまったから
間違った道に進んで転んだ
しかも転んだ事にさえ気づかず笑っている
どこのだれから見てみたって
あわれな姿という他ない
僕はいつでも真実を書き残す
批評と取るのもいいだろう
だが そんなものとは次元が違う
本当は何一つ分かっていないまま
純粋さという目をふさいだまま歩く彼らは
見えていても 何も見えてはいない
敗北の途につく遊牧民さ