「deliberate」






誰も手で触れる事ができないその悲しみが
あともう少し早く癒えればよかったと
僕以上に思うのは
きっと君自身だった


だから これはただの僕のわがまま
もう少し早くその心解き放ってあげたかったと思うのは
どうしようもない僕のわがままさ


それでも この気持ちは変わらない
君の涙を見るのが辛すぎた
悲しく微笑む君の姿は美しすぎて 焼きついて
手放すことなどできやしない


眠る君の姿に ねえ 僕は何を思えばいい?
泣く事もできず
笑う事もできず
君に手を振る事さえできない僕は
君をどう見つめればいい?


分からないまま時が経ち
突然君は帰ってくるから


僕はその羽の柔らかさを感じながら
その瞳をまっすぐに見つめる事しかできない


それしか できないんだ