「bewilderment」




寂しいと一言も言った事のない君の背中は
誰よりも孤独を叫んでいた


滲ませる涙も失ってしまったんだろ


いっそこの身を切り裂いてくれと
何度心の中で喚(わめ)いたか
数える事も煩(わずら)わしい


そうして否定ばかりを繰り返し
小さくなってしまった


こときれる事さえできなかった


そう 自分自身を責める理由を
自分以外の人間全てが忘れ去る


あの時は物悲しげな表情を浮かべていたというのに
あれは嘘だったのか?
受け答えしてくれる対象もいない


無意味だと分かりきった問いばかり繰り返し
まるで一人きり過去に置き去りのようだった
そう遠くない昔だというのに


希望を持てと
すぐに言われた時には反発もしたが
希望が一番欲しかった
生き残った意味が欲しかった


そんな思いをした君を
そんな叫びを持つ君を待つ人がいるから
君にしか分かってあげられないんだ
その人の悲しみは


だから生きて欲しい
生きて迎えに行ってあげて欲しい
未来で待つ人のために


君がたとえ来なくても
待ち続ける人のために


今は闇だ 
だけど必ずすべてを光に変えると僕は信じてる


君を