「Next one」







夕日に溶ける煙草の煙が
やけに終焉を感じさせていた


苦しみも悲しみもいっそ
この夕日の光と共にまじり
終わりを迎えてしまえばいい


その心に残るのは
ほんの少しのあたたかなかけら
歩きだす
そこに過去も未来もない


ただ 今を生きる
それ以上でも以下でもなかった


「今」を生き抜くことができずに
一体いつを生きられるというんだ?


「今」から逃げる事は
全てから逃げること


たとえ全てから逃げたとしても
今を見つめればそこに逃亡の烙印は消滅し
その心には正しいという確信だけが残るんだ


誰ひとり君の人生を生きることはできない
君にしか生きることはできない


だから辛い
だから喜びもひとしおさ


何もかもに切り捨てられたって
悔いのない自らの道があるから