「Kick in」







切り裂けば切り裂くほど
この身が散りぢりになっていくような気がしていた


蹴破り 残った破片さえ
自分自身を重ね合わせるには
充分過ぎるほどだったよ


いっそあのガラスのように
粉々に砕け散れたならどんなに楽か


何かに当たり散らしたところで
満ち足りるわけじゃない


そんな冷静な自分さえ嫌になり
目をそむけたくなる


いっそ失う事が一番怖いものに
目を向けてしまおうか


大切なものは何より
人を強くすること
今まで知らずに生きてきた


晴れの日の裏には
数え切れないほどの雨や曇りの日があるものだ


それでも また晴れる日が見たい
そう思えるのは 君がいるから


気付けば風が冷たくとも
苦にならなくなっていたんだ
この微笑みを捧げる事が許されるなら


今は亡き君に