空が欲しいよと君は言った

全ては変わってしまったんだね

あの頃の君は　もういない

手に入れたいという気持ちも

ほどほどにしておかないと

人の姿さえ失ってしまう

心だけ獣（けもの）じゃ

もう人でなくなった事にも気づかずに

一人消えていくだけ

道を逸れるだけだろう、と

甘く見過ぎていた驕り

それはやがて言い放つ自身を飲み込み

そんな事にさえ気づかないなんて

悲しくなるね

でも一番ひどいのは

その驕りにさえ消化されずに

置き去りにされる者

傲慢にさえ見向きもされない結末

粉々にして海にまく

現代で頂点のようでも

そんなものはちっぽけで

次の世代には効かない

止まっているように思えても

流れている時間

それは誠実に生きる者に

確実に味方するから