あ
「EASY」
全てを失くした後 俺に残るものといえば
君の柔らかな微笑みだけで
いつだって分かっていたんだ
その笑みの奥の悲しみ
悟られまいと懸命になる事さえ
抱きしめたくて仕方がなかった俺を
おまえは許すだろうか
痛いと泣く事を捨てた君は
傷痕もまだ新しく
それでも輝こうと
羽ばたいていたから
翼が折れたままのこんな体じゃ
触れる事さえできないと思ってた
そんな俺に君は見せた
同じように傷ついた姿を
出来る事ならなんだってしたい
出来ない事さえやり遂げてみせる
君のためなら
あの瞬間から自分一人きりの
痛みを失い ほんの少しの弱さを持った
それこそが何よりの強さだった
この手はその涙を拭うためにある
この声は君に希望を与えるためだけにある
この涙は君の痛みだけに流そう
いつまでも現在(いま)を生き抜き
そうしている間にも
知らぬ間に永遠を捕えてしまうさ
至極 簡単な事さ