夢まぼろしという名の

ガラスの扉蹴破って

浴びせかけるのは降り注ぐその破片






砕け散った目に見えない壁はもう

何を映しだす事もなく

無力のまま形を無くした






偽善者の姿ばかり見せていた

あのガラクタの鏡も 

この足で粉々にした






こんな過去に

振り回されていたのかと思うと

虫唾が走るわ






微力さえなかった 

背伸びのヒールを

まるで自分自身の身長のように

思わせていただけ





 

そう いつの時代だってメッキは

真金やプラチナに無駄になりたがる






悪あがきはもう止めにして

ほこりっぽい住処から早く両手を上げて

出てきたらどうなの?

そう 君は負けたんだ







君自身に








土下座をして謝るのなら 

僕にじゃなくて

本物の鏡に映る君自身に謝るんだ







それとも君には 

もう君自身の涙さえ

見えませんか?







すべての始まりでさえない終焉が

君を迎える







ぽっかり空いた暗闇のような場所は

一体どこに存在すると思う?






それはどこかでもなくて 

ねえ 君の心の中だよ 







そして今 静かに幕は閉じた







それは一つの終わりではなく

すべての幕の終演