渦巻く「時」に

足を取られて

コケそうになる度に

聞こえてくるのは

自嘲の笑み



だってそうでもしなきゃ

生きていけないじゃんと

口にする度に

心のどこかから

何かが抜け落ちて

軽くなっていくような

気がしてくるのはなぜ?

言い訳なんて誰もがほんとは

したくてしてる人なんかいなくて




過去の傷を誰にも知られないように

隠しては 誰かに受け入れてもらいたい

そんな衝動にある一定のタイミングで

駆られてる そんな日々



だけどいいの 

所詮自分を救えるのなんて 

自分だけだから 

でもこうやって

距離を置くばかりじゃないの 

本当はちゃんと

人は一人でなんか生きていけないこと 

誰より身に染みてるの



失ってから分かるありがたみなんて

いっそ捨ててしまえばいい

そのまま放っておいたりしたら

「無くして気付いた」なんて

一見綺麗に見えるその言葉

また 言い訳に使ってしまうだろうから



そう人間って 

分かってても分からない事の方が

多いものだから




初めから穢れているものよりも

綺麗に見えて実は偽物だったものの方が 

まるで 精巧に作られた偽札のように

罪は深くなる それが真実

本物に近づけば近づくほど

偽物ってものは

厄介になっていく それが本当