あ
本当の理解とは
ただすべてを受け止める事をいうんじゃない
すべてを分かってあげられないこと
それを知りながら
すべてを分かろうとすること
その上で理解という言葉を語るということ
これらのことをいう
表面だけの理解なら
話しかけてくれない方が
ずっといい
だけどね 本当は分かって欲しい
誰かに分かって欲しいんだよ
そんなに多くはいらないから
一人でいいから
その気持ちも捨てきれずにいる
この叫びが理解できますか?
一言二言交わしてみれば
すぐにどんな思考なのか
大体は見えるから
僕らはめったに声を荒げる事なく
顔色を読み続けていた
きっとその事に気付かれる事さえ
なかったんだろうね
きっとこの詩を目にしているあなたは
責むべき人じゃない
ただ僕は
そんな君の代わりに
声になったりしたいんだ
本当はね
理解されたことも
されようとしたこともない
そんなあなたの声に――
それは 本当は
僕の声だから