何かを操るだとか 

操られるだとか

簡単に考える事ほど

愚かなことなんてない





人の心を支配するのなんて 

簡単な事だと見くびっているうちに 

そうやって自分自身に縛られて

身動きできなくなっていく





すべての事がうまくいっているように思えて 

すべての歯車が狂い始める





誰かに物事を見定める術を

教えている暇があるなら 

まず自分の事を

教育してから言えばいいのに 




何も見えなければ見えないほど 

ほら そうやって 

人に教えたがる

空回りし始めた兆しにも

気がつく事もできずに 

ドツボにはまっていく






それは 見事なほどの泥船 





少し違和感があるから分かるはず 

その少しの違和感が確信に変わった時には 

もう時すでに遅しだから 

思い切って離れればいい 





遠くから見なけりゃ

分からない事っていうのもあるんだと 

心から気付かされたりして

見せかけだけの仮面に 

酔いしれるのは

そのハリボテの力が

作用できる範囲だけ






何か違うと考え始めたら 

ほら それはスピードを上げて確信に変わる 

これは正しいと思い込んでいるから 

間違いも正解に思えるだけかもと 

考えてみるのもいい






そう 本当の正解を知れば 

それがどれだけ偽物なのか分かる 

本当の正解は 





傷つけたりしない 

苦しい思いをさせたりなんかしない 

自分の都合を押し付けたりなんかしない 





こんな世界もあったのかと

そこに気が付ければ 

あれが間違いだったと

心から感じる事もあるから





切なくて苦しいだけなの?

近づけなくて苦しいだけなの?

それは本当は偽物だから

切なくて苦しいのかもしれない