人が愚弄されていても

それを認めてしまう卑劣な無関心と

無知ゆえの隷属



いくら本物に似通っていても

ニセモノは所詮ニセモノ



耐えきれなくなって

またたく間に破損する



ニセモノはニセモノなりに

ノコノコと過ごしているけれど

やがて全ては暴かれる



信じ 付き従っているものが

それだと知らずに

未だ知らぬが故に

付き従っているのもまことに憐(あわ)れ



もう一度見てみよう

偉大なものと全く同じ言葉

同じ動きのようだけど

冷めればあちこち ほころびだらけ

本物の足元にも及ばない



バカらしいと笑い飛ばして

追放してしまえ

それか逃げ去る勇気さえないか

すくんだ足はニセモノとしての

ボロボロの姿さらして ねり歩くほか

使い道を忘れてしまったようだ



言っておくけど

いつだって見破っている

見抜いているんだからね

ニセモノは本物に到底 かなわないんだよ



そして最後を――



ここから先の解答は君だけのもの

そう言ってあなたは笑った