ぶつかるたびに摩擦により
飛び散る火花が好きだから
冷たい視線と僕の心が
たとえ衝突を繰り返しても
避ける事を選ばないまま
またそれを繰り返す
そこに痛みは もはや生まれない
ただ空虚が残るばかり
でもその空虚が澄みはじめたとたん
そこに散る火花が眩しくて
その姿にだけ
目を奪われるようになっていたんだ
きっとその日から
ぶつかる事も少しは愛せるようになった
人の中に飛び込む事に価値を感じられた
傷ついて強くなるとか
他の人の話を聞いて
視野が広がるとかはわからない
ただその火花の散る風景を見ていたい
ずっとずっと見ていたい