あ
たとえば手塩にかけて育ててきたそれが
反逆の牙を向けてきたとしたら
君ならどうする?
悔しいそぶり一つ見せずに
その場を去らなければならなかったその心中を
どこまで分かるものだろうか
時を創るための勇気ある休戦は
想像を絶するほどの決意と信念の賜物(たまもの)
その背が静かに語るもの
それは復讐なんて言葉じゃ足りない
強く握った悔しき拳(こぶし)には
僕らの前途が懸かっていた
開始の合図が鳴り響く時
闇を光で洗い流す予断の許されない戦いが始まる
傷ついたのなら その傷痕さえ
美しいものだと讃えてしまえばいい
痛みなんて
生まれない方がいいのが前提
そんなの当たり前
ただ 痛みを避けても避けきれずに
不意に負ってしまう傷が人生には常なら
美しいと讃えるしか
ここに立っていられないじゃない
そういう事を言っているの
立ち止まるという名の後退はしない
君の「助けて」が今日も聞こえるから