古びた石碑を指でなぞるような

喪失感に見舞われても

そこからまた立ちあがろうと思えるのは

見上げればそこに

いつも空はあるからで








ひざを折ったまま

もう文字を判読できないほど

時代にさらされた石碑の前から

身動きができない気がしていた僕を

信じてくれたのは…







一番辛くて

絶望しか見えない気がしたあの瞬間でさえ

人のままでいられたのは

何よりあの言葉があったから








涙があふれて止まらなくても

笑うという事を心の中では

忘れずにいられたのは

光を見失わずにいたということの

何よりの証








どうしたらそんなにも強くなれるのだろう

そう悩むけど

その事を考え続けるたび

強くなれる気がするんだ

越えられないものがある事はなんて幸福








走り続けることを

肯定される事は少ないけれど

あなたがいるから

今日も走りだせる

これ一つのためになら

いつだって自分自身の存在なんて

忘れられるから








今日も背に羽を感じる

自分のためだけには

もう飛べない気さえするのは

本当に大切なものを知ったから








見えない文字をたどっていた僕が

今の僕を見たら

きっと驚くだろうな







あの頃の僕に会えたなら

肩に手を置き

そっと微笑みかけるだろう










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