この世界に触れては汚してゆくその手は

通り過ぎゆくすべてを枯らす




誰をだませても

僕の眼をごまかすことはできない





すべてを与えると口にしながら

すべてを奪い





弱者の側を装いながら

弱者の心を弄(もてあそ)ぶ






祈りや願いを叫んでおきながら

それさえも欠片もなかった






一番かわいらしくて守りたいものは自分だけ







どんな手を使ってでも

誰より一番の自分を作り上げたいと

全力をかけたその結果は

所詮こんなにちっぽけなもの







君がお金欲しさに頭を巡らせて

手に入れたものといえば

芥子の粒ほどしかない自信と財産






あわれすぎて言葉にもならない





うまくいったと笑みを浮かべたあの日は

一体いつのことだったか思いだせないほど






過去の彼方






侮蔑の視線を送っていた先は

民衆だっただろうけど

結果的に自分自身への

侮蔑だったのかもしれない






誰かを すべてを

だましぬけたと自負しすぎた君は

他ならぬ自分自身を騙し






堕ちた






こぼれおちる涙さえ残っていない姿は

あまりに悲しすぎて

この地球上の誰一人として

口にするものはいない







傷ついた心に

優しいフリしてばらまいた偽善は

すべてを裁く







許されない罪を背負ったのは

世界を背負うという言葉を

自分のためだけに使用した

偽善者であり独善者









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