栄華に見えたあの輝きも

今では朽ち果てるばかりとなった





あの頃の勢いはもうなく

片鱗さえも感じさせる事はない

昨日まで勝ち誇っていたものが

今日では影を落とすばかりになる

この熾烈さ





おごる平家は久しからずとは

よく言ったもの






一度登りつめたあと

賢明でいる事は本当に難しい






少しの兆しの積み重ねで

つくられていく崩壊は

気付いた時にはもう遅くて

手を打つ事もできないもの

誰にも気づかれないように

忍び足でやってくる






まさか自分の身には

降りかからないと

考え出したら 

黄色信号

傲慢が心の中をうずまきだしてる






誰かの成功が

疎ましく感じだしても

同様で





でも厄介なのは

赤信号の人ほど自分自身の弱さを

見つめる体力を持ち合わせてはいないこと





もうひとつ厄介なのは

言葉は謙虚で 心はそんなこと

ひとかけらも思っていない場合

これはもうたくさんの人を見て

見る目を磨くしかない





この世にはひどい裏切りが存在すること

分かりすぎるほど分かっているけど





その経験が人の本質を磨く糧になる






この事に本当の意味で気付けるのは

もう少し先になるかもしれないけれど





言える事は

人に与えた亀裂はやがて

すべて返ってくるから 





そのスピードの真意は







空だけが見ている