ねえ 教えて

いつからそうなってしまったのかなんて

聞かないから

なぜそんな風になってしまったのかなんて

聞かないから





君はいつか幸せになれるのでしょうか

それだけを






君自身に聞いても

仕方がない事も分かってるし 

答えなんてもう本当は

出ているのかもしれない






それでも






教えて欲しい







君は未来で「幸福だ」と

笑いかけてくれるのでしょうか







誰か 教えて…








今のままじゃ君の口から

そんな言葉聞けそうにないから








別れを受け入れる事ができても

君が不幸になることだけは

どうしてだろう

僕にはどうしてもできずにいるんだ







別れを選んだ事は

この現実に比べれば

全然乗り越えられる

だけど 不幸が君を迎える事とは

切り離されていると思ってた








ねえ 君は笑いながら

幸せだといつか言ってくれますか

そんな君にいつかなっていてくれますか

たとえその笑顔を僕が見る事は

永遠にないとしても

君が幸せなら それでいい






それだけでいいのに…








生きる場所が全く違っていても

そんな時を迎えたとしても

君だけは幸せだと思っていたよ

衝撃的な結末は君が描いたもの?

それともこの星を動かす何かが導いたのかな

僕はまだ分からずに

不覚にもふとした瞬間に

涙をこぼしたりしてる








もし君が幸せになれると信じて

いつもと変わらぬ今日を送っているとして

それを遠くで見つめる僕がいたとして

君の信じる幸福が

僕にはとんでもない悲劇に見えて 

君からは僕の信じる幸福が不幸に見えている






そんな歪みが 

僕らの狭間には存在しているから

ズレがどうしても生じる







放っておけばそれで済むけど

放っておいていい事にも

限度というものは存在して

そのラインを越えてしまった君の未来の笑顔が 

瞬間 僕の心の中から 







消えた







一旦の気の迷いだったとしても

君が君の心から取りだして捨てたものは

もう戻らない

君の心の底の迷いに

きみが勝てなかった事が






悔しい







こんな僕にも今すぐできる事があるはず

あせってばかりの毎日だけれど

その時聞こう

改めて はじめの問いを

そして詠い続けよう

君がいつか 幸せになれるように