言葉という詩(うた)は

時に写真よりも場面を切り取る




それはもう恐ろしいほどに

それはもう 時に激しく

心を傷つけるほどに

心を奥底から安らぎへと導くほどに

この両面性





言葉はそれだけ諸刃(もろは)の剣

そしてそれが持つ響きもまた

人を狂わす事もあり

人を蘇らせることもできる




それだけ言葉や音楽は

人の心に食い込む物質




使い方によって怖いものにもなり

最高の結果を生みだす糧ともなる





どう使う 使い手になるか

それによって

善にも悪にもなる

戦い方を間違えれば

どちらにもなりうる




それを知って なお

言葉を扱い続ける理由は




逃げられない戦いがあることを

知ってしまったから




ここから逃げる事は許されない

ならば

この場所に留まり

受け止める




攻撃こそが最大の防御だという

言葉響かせ

静かに剣を抜く




いつも光と影の戦いだというのなら

光となって言葉という剣を