時代の移り変わりと

人の心の移り変わりの

恐ろしいほどのリンク



心に刺さる切なさを

見て見ぬふりするほど

堕ちてはいないから



その感情を芸術のように

切り抜きにして

額に入れて飾った



なかなかの眺めに 

色々なこと抜きにして

それ自体に満足していた



ある人を見つめては

人はこれほど弱く

変わり果てるものなのかと

思い知らされ


また 

ある人を見つめては

人とはこれほど強く変わらずに

いられるものなのかと

思い知らされてきた



弱さは自分の中にもあるからこそ

それを知りすぎているからこそ

強く変わりたくないと願った



弱く消えゆく者を目の当たりにするほど

こうはならないと心に固く誓った



流されないように抵抗する事が

無駄だという言葉は今も聞こえるけど

僕はその言葉に抵抗する



その抗う力は無駄じゃないこと

最後の最後に分かるだろう



敗北者達と出会っては別れ

勝利者達と出会っては共に歩き 

守り守られてゆく



時々感じる痛みさえも

ペンに乗せて走らせてみれば

意味を 自分なりの意味を感じられるから



すべてを無駄にしないために

今日も複雑な心たどり

キーボードで刻んでいるんだ



他の誰かにとっては

それは何の意味も

持たないものなのかもしれない



けれど 一人の人間が意味を感じている

そのたった一つの事実を

他のすべてを捨てても選び取るんだ



自分であるために