君の悲鳴なのに

君にだけ聴こえないんだね



それってとっても皮肉で残酷だねと

僕は乾いた笑いをただ向けていた



だって 笑うしかなかったんだ

あの光景を耐えきるには




涙さえ流れないほどの衝撃が

あの日僕の目の前にあった



こうなることを分かっていたのかもしれない

そう思う瞬間だけが安らぎだった



僕の大切な言葉たちが

君の手で食い殺されていく



その光景に僕は

怒りに震えた



その時受けた傷跡が

僕に何を与えたのだろう



筆舌に尽くせぬ悲しみの光景を

乗り越えた者だけが成せることが

あるというのなら

それを成し遂げる道を選ぼう



その道しか

自分にないことは

はなから分かっていたけれど



そうして選択したと

自分で踏み込むことと

その道に引きずられることの差は

確かに意味を持っていたから



売られた道は買うまでさ



けりをつけるまで

影との戦いを

一生続けていくだろう