力なく笑う　その表情だけを抱いて

生きてきたのかもしれない

生きる意味なんて突き詰めてみれば

たった一つだった

生きる意味とは

なぜ怒りに震え

なぜ微笑む事ができ

なぜ涙を枯らし

なぜ忘れる事を自らに許さないのか

その全ての源の存在ということ

心にいつもいて離れない

悪い目覚めの理由も

夢ならよかったのにという思いも

夢なら醒めないでと思った願いも

全てそこに行き着くんだ

息をする理由も

どんなに苦しくても

生きなければならないと

齧（かじ）りつくような思いになるのも

心にいつもあり

いつもいるからだろ

心ない言葉に傷つくのも

自分を傷つけられたからじゃない

刻みつけると一人決めたのも

自分を踏みつけられた痛みからなんかじゃない

自分以上に大切な存在を持つ時　人は

悲しみの化身にも

鬼にも修羅にも孤独にも

天使にも戦士にもなるんだ