「抵抗と享受」





自分の運命を最初から

たやすく受け入れた人なんて
いやしないんだろう


もがき 抗い 抵抗して
やっと飲み込む 運命を


宿命は変える事ができる
運命もその類(たぐい)だ


ただ 変えられないのは
普通に聞けば皆が羨む運命
当の本人は逃げ出したくなる
そんな戦うべき運命というものが
確かに存在する


話せば話すほど誤解が生まれ
やがて話す事をやめる
溶け込もうとすればするほど
孤独になっていく


どんな星の元に生まれたのか
嫌というほど味わってきた


一番求めない人の所にそれは
手渡されるようにできているのだろうか


野獣のようにそれを追い求めているものが
山ほどいる中で
一番それをいらないと考える者の手にあるから
ややこしくなる


そうなれば もう後には引けない
享受するしかないんだ 自分の運命を


必ず成し遂げる事ができる
そう 自分を信じたあとは
もう止まらないで