「旋律」






高みに昇りつめた後

引き返せなくなる事と

ただ引き返せない事



どちらにしろ 

戻ることなどできやしないのだから

いっそ 行ける所まで行ってみたい



自分の歴史は

自分でしか塗り替えられない

これだけは 

誰かに頼むという訳にはいかない



何かを言われること恐れてばかりじゃ

何もできないまま



声が聞こえすぎて辛くなる事もあるけど

声が聞こえるからできる事もある



的確にとらえる事

それが なぜこんなにも拙いのだろう



僕もその一員なのかもしれない

だけど 少なくとも今 居並ぶ彼らよりは

色んな事見えてるつもりさ



恥ずかしくなってしまうような事さえ

言えてしまう事が詩の特権だとしたなら

僕は希望の復興のため

生きるだろう



思いのまま綴る事こそが

君の声と重なるのなら

同じ旋律 奏でていこう

これからも  この世界で