あの小さな震える背中を忘れない
ずっと心の中に焼きついている風景
僕の一番大切な人の大切な人が
涙する姿
あの涙を僕は忘れない
悲しませる奴を絶対に許さない
そう怒りに震えた時から
あなたの体験は
僕の体験として残った
記憶よりも強烈に呼び覚まされる
香りのようなもので
いつも心のどこかにそれはあり
まるで 体に直接刻んだかのように
背負っている
大切な人を泣かせない
そこに理由云々以前の真っすぐな
人としての気持ちがある
泣いてほしくない
たったそれだけなのに
なぜこんなにもいじめるのか
守るためなら本気になるよ
僕は痛くてもいい
君の痛みがなくなるのなら
こんな事を言うと君は
そんなのだめだ、というけれど――
笑ってほしいと思うから
僕はいつも君の前で
笑顔絶やさない