「Scar」




論議することをやめたのは諦めたからじゃない

そこに分かってもらう必要のない議題があったとして

誰かと分かちあおうとしても

自分を繰り返し傷つけるだけだから



それを閉ざしてるだとか

もっと開放的にとか

好きにいうのなら勝手にほざいていればいい



人の利点が学習する事にあるのなら

僕は経験則に基づいて

同じ失敗を繰り返さないこと  

そのことに価値を感じているんだよね



好き放題言った所で彼らは

傷ついたこの心に対して

責任をとってくれる事などないのだから



人が一人じゃ生きられないのは基本だけど

ここに一人でいるから孤独かといえば

そうじゃないよ

僕は一人だけれど

心で繋がっている君が あなたが

いつだってここにいる



それを見ず知らずの他人に分かってもらう必要はない

僕だけが知っていれば事足りるのさ

つるむのだけが孤独ではない状態なのか

一人でいても 心は繋がっていると考えるのか

どこに価値を見出すのかは人それぞれ



僕の価値観を否定する資格は

誰も持っていない

持つとしたならそれは否定される資格だけ



――君のそんな気持ちが

痛いほど分かりすぎて

泣きそうになった